ハイパフォーマーとは?行動と特性の分析を人材育成に役立てよう

2019.07.29 
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ハイパフォーマーの存在は、企業にとってプラスに作用する。
ハイパフォーマーの行動と特性の分析結果は、将来に向けて企業業績に影響を及ぼす人材育成に活かせるのだ。

そこで、今回はハイパフォーマーと人材育成について深堀する。

ハイパフォーマーとは

ハイパフォーマーとは「仕事上のスキルに長けて、高い業績を残すことができる優れた人材、または雇用金額に対して、より効果的な成果を上げる、コストパフォーマンスに優れた人材」のことだ。

なぜ今ハイパフォーマーが注目されるのか

労働力不足によって人材採用がますます難しくなる中で、従業員一人ひとりのパフォーマンスをいかに向上させ、強い企業へと発展できるかは企業の大きな課題だ。

企業の業績は従業員の2割程度のハイパフォーマーから生み出されているという「8-2の法則(パレートの法則)」がある。
ハイパフォーマーの存在は企業業績に多大な影響を及ぼしているのである。

HRテックの進化によって、ハイパフォーマーの行動と特性の分析がデータ化できるようになったことで、ハイパフォーマーの新たな育成方法についても注目されている。

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ハイパフォーマーとはなにか?ハイパフォーマー特性の分析方法とは?

ハイパフォーマーの行動と特性を人材育成に役立てる

能力は高いのに成果が伴わない人もいる。
成果を上げるためには、「能力」と「行動」どちらも必要である。
高い業績を残すことができるハイパフォーマーには「能力」と「行動」が備わっているのである。

高い成果を出す人の「行動特性」を表す概念をコンピテンシーと呼ぶ。

コンピテンシーは「業務遂行能力が高い人には、何かしら共通する考え方や行動の特徴がある」という考えに基づき、組織の生産性を高められる要素として注目されている。

ハイパフォーマーの行動と特性をデータ化できれば、人材育成に活かせるのだ。

HRテックの進化により、各企業でハイパフォーマーについてそのコンピテンシー(行動特性)をデータ化し、後進育成に役立てようとする動きが加速した。

実務で使用するためにモデル化したものが「コンピテンシーモデル」である。
自社の各組織に最適な「コンピテンシーモデル」を共有化することで、生産性を高めるために必要な共通の行動指針に基づいて、各々が自律的に行動できるようになる。

ハイパフォーマーの分析を人材育成に活かす

まずハイパフォーマーを分析する前に、どのような要素を持ってハイパフォーマーと呼ばれる人材となったのか、それを説明する要素(人材データ)を準備しておく必要がある。
例えば、本人の性格や価値観、スキル、行動特性の情報などが揃っていると好ましい。

次に、何をもってハイパフォーマーと定義するか、である。

パフォーマンスの指標として、一般的なものは複数年分の人事考課点、昇進スピードがある。
自社のハイパフォーマーの要素とパフォーマンスの指標が決まったらハイパフォーマー分析を実行する。

ハイパフォーマー分析手順の例

【人事評価のデータを基にハイパフォーマーを特定する。】
複数年分の人事考課点、昇進スピードなどの人事評価を基にハイパフォーマーを特定する。
評価データには、評価者のバイアスがかかってしまうため、実際のところ人事評価データだけでハイパフォーマーを特定できるものではない。
自社のハイパフォーマーの特徴をさらに具体化するために、性格や価値観、スキル、行動特性、経験、また、チームメンバーとのコミュニケーション能力などにおける定義を加味できるとなお良い。
しかし、現状、人事評価データ以外のもので判断するすべがない企業がほとんどであり、一旦は人事評価を基にハイパフォーマーを特定することが多い。

【特定したハイパフォーマーを分析する。】
定義したハイパフォーマーに該当する従業員の各種人材データを分析し、それぞれの要素がパフォーマンスに与える影響度を明確にする。
パフォーマンスを上げるために、どのような要素が必要で、今後何を強化すべきかを特定する。

【ハイパフォーマーの行動と特性から潜在ハイパフォーマーを特定する。】
ハイパフォーマーに共通する性格や価値観、スキル、行動特性、経験、チームメンバーとのコミュニケーション能力等を抽出し、ハイパフォーマー要素を備えながらも、発揮の機会がなく埋もれている潜在ハイパフォーマーを特定する。
そして潜在ハイパフォーマーのパフォーマンスを開花できる要員配置を計画する。

【コンピテンシーモデルから人材の抽出、育成や研修を実施する。】
ハイパフォーマーの共通項を「成果を出すためのモデルパターン」であると仮定し、その条件に近い次期ハイパフォーマー候補者となる人材を抽出し、育成や研修を実施する。

ハイパフォーマー分析のためのアセスメントやツールもある

ハイパフォーマー分析の実行を実現するには、人事管理システム専門企業の提案するアセスメントやツールを導入するのもよい解決策となるだろう。

ハイパフォーマーの存在を人材育成に活用する

人材不足が深刻化する今後の日本企業にとって、従業員のエンゲージメントやパフォーマンスをアップさせるハイパフォーマーの存在は重要度を増している。

ハイパフォーマーの行動と特性を分析したデータを活用して、潜在ハイパフォーマーを発掘し適材適所の見直しを図ったり、モデルパターンをもとに選別した次期ハイパフォーマー候補の育成を行うことは、これからの企業経営にとって重要な戦略のひとつとなっていくであろう。

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