ハイパフォーマーとはなにか?ハイパフォーマー特性の分析方法とは?

2019.04.27 
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企業におけるハイパフォーマーとは、業績向上はもとより組織形成や、従業員のエンゲージメント向上にも大きく影響する存在だ。
しかし、各企業が必要なハイパフォーマーの思考や行動の特徴を分析し、それを活用することはまだまだ少ないように思われる。

そこで、今回は企業におけるハイパフォーマーの重要性や、特徴について考えていく。

ハイパフォーマーとは

企業におけるハイパフォーマーをあらためて定義すると「仕事上のスキルに長けて、高い業績を残すことできる優れた人材、または雇用金額に対して、より効果的な成果を上げる、コストパフォーマンスに優れた人材のこと」のことだ。

このハイパフォーマーの存在は、企業の業績への影響はもとより、ほかの従業員にとっても目指すべき存在となるため組織にとってもプラスに働くことが多く、人材育成やエンゲージメント向上など多方面で影響を及ぼす存在となっている。

現在注目すべきは、HRテックの進化により、各企業でこのハイパフォーマーについてそのコンピテンシー(行動特性)をデータ化し、後進育成に役立てていこうとする動きが盛んになってきていることだ。

自社で活躍するハイパフォーマーデータの蓄積により、企業特性を踏まえた、より効果的な採用や人材育成に役立てることが可能になりつつある

企業におけるハイパフォーマーの重要性

では、企業におけるハイパフォーマーの重要性とはどのようなものだろうか?

よく聞く言葉として「2:8の法則」という言葉がある。
これは「会社の業績の8割は、2割のハイパフォーマーによってもたらされる」というものだが、この数字だけを見てしまうと、少ないと思われる方もいるかもしれない。
しかし、ハイパフォーマーの意識や行動をモデルとして再現できれば、組織全体の底上げにつなげることができる。

ハイパフォーマーの特徴

ハイパフォーマーの行動には、共通する価値観やコンピテンシーがあることがわかっている。いくつか特徴をお伝えしよう。

【成果重視】
ハイパフォーマーは、何よりも成果を重視している。
明確なゴールイメージと、成果に対するコミットメントの意識によって、より確実に仕事の成果へとつなげることができる。
加えて、成果を重視するからと言って、自分本位で仕事を進めるようなことはない。現状と達成したい目標のギャップから考え、優先順位や必要なプロセスを洗い出してから行動を起こす傾向がある。

【自ら行動する】
ハイパフォーマーは、自ら率先して行動をする。
行動を起こさなければ成果に結びつかないことを知っている。
また目先のことだけではなく、未来まで視野を広げて、今やるべきことを見据えて行動を起こす。もし失敗をしたとしても、その原因を探り、次の成長に活かすことを考える。
先を見て行動を続けることで経験の幅を増やし、成果に結びつけることができるのだ。

【相手の立場に立って考える】
ハイパフォーマーは、相手の立場に立って物事を考える。
たとえば、事業開発の際には顧客の課題や問題は何かを考える思考が最初に働く。組織を運営する際にも、その構成するメンバーの様子から判断して最適なフォーメーション提案を行う。
その時の場面に応じて相手を想像しながら業務を行える力は、ハイパフォーマーとしても欠かせない力だ。

【困難を乗り越える力がある】
仕事では、困難に直面したり、理不尽な状況に置かれたりすることもある。しかし、そこから逃げると成果につながらず、成長も期待できない。
ハイパフォーマーは、さまざまな困難に直面しても、自分が向き合うことで、いつか解決できる可能性を信じ、今、できることを一生懸命取り組む。

【社会に対する問題意識や貢献意欲が高い】
近年のハイパフォーマーは、社会に対する問題意識が高く、社会のさまざまな課題をビジネスの力で解決したいという貢献意欲が高くなっている。その意欲が、仕事の目的となりモチベーションとなっている。

【楽しく働こうとする】
ハイパフォーマーは「楽しく仕事をしよう」とする。
楽しんで仕事をすることで、自分にも組織にも、そしてお客様にもいい流れを生まれることをよく分かっている。
メンバーと一緒に議論をしあいながら企画を練り上げたり、積極的に外部の勉強会に参加したりと知的好奇心も旺盛だ。
そのような姿は周囲のメンバーの目標にもつながり、よい影響を与える。

ハイパフォーマーモデルを分析する方法

ハイパフォーマーは、価値観/スキル/コンピテンシーのそれぞれの領域で優れている点が多くある。
その思考や行動パターンのデータを活用することによって、企業にとって効果的な人材育成の手法が精査でき、組織全体のパフォーマンス向上に活かすことができる。

分析項目の例を、3つの観点にまとめた。

【価値観】
業務内容をきちんと理解し、目的に達するためには「こうすべき」「これが正しい」と判断できる自分なりの軸を持つことが必要だ。
ハイパフォーマーは、「何のためにそれをするのか」といった、仕事に対する明確な目的意識を持っている。
そのため、仕事の優先順位のつけ方、メンバーへの業務分担のしかた、トラブル対応のしかたなど、日々起こる対応についても、軸がぶれることなく判断ができるのだ。
ハイパフォーマーの価値観を分析し、他の社員にもその価値観を育てるための経験を積ませるなどの育成計画に活用することで、人材育成や組織力を高めることができる。

【知識、スキル】
ハイパフォーマーの行動は、身に付けている知識やスキルに基づいている。
彼らが持つ知識やスキルをデータ化・分析することは、他の社員の人材育成に生かすことにつながる。
たとえば、ハイパフォーマーが持っている資格や経験、業務経験を調べ、新たな人材を採用する際の選考基準に活用することも可能になると言われている。

【コンピテンシー(行動特性)】
最近は、ハイパフォーマーのコンピテンシーを企業内アンケートなどで把握し始めている企業も多くなっているが、「なぜ、彼らはそのような行動をとるのか」「どのようにして、その行動がとれるようになったのか」などのデータを数値化、見える化できると、企業として大きな財産になる。

ハイパフォーマーの分析について詳しくは「ハイパフォーマー分析」をご覧下さい。

ハイパフォーマー人材を増やすためには

では、どのようにしたら周囲からも信頼されるハイパフォーマーを増やし、会社全体のパフォーマンスアップを図ることができるのだろうか?

ハイパフォーマーの主な特性は以下の通り。

1.物事に強い関心を持つ
2.自分なりの仕事観を明確にする
3.相手の意図を感じ取るコミュニケーション力がある
4.「人」を大切にする

とくに「1.物事に強い関心を持つ」は、仕事を「自分事化」するための必須条件だ。
すべてをチャンスと捉えながら仕事に取り組むことができると、よりよい結果につながりやすくなる。

企業がパフォーマンスアップする上で、ハイパフォーマーの存在は重要なのは言うまでもない。
彼らの行動や思考、価値観などの特性を分析し、モデルパターンとして構築することができれば、組織として今後の人材育成・採用などに幅広く活用することができる。

ぜひ、ハイパフォーマーの分析を行い、企業経営に活かしてみてはいかがだろうか。

 

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