従業員のキャリアデザインを明確化!仕事を通じた自己実現が出来る仕組み作りとは

2019.01.18 
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従業員のキャリアデザインを明確化!仕事を通じた自己実現が出来る仕組み作りとは
目次

自己キャリアデザインの必要性・背景

今から20年ほど前までは終身雇用・年功序列の考えが従業員に大きな影響を与えていた。会社の中でどの派閥に所属するか、誰と仲良くするかなどで雇用が安定し継続的な仕事の約束をされていた。
つまり、自分がどんな仕事をしたいのか、何に向いているかをそこまで考えなくともいい時代であった。

しかし昨今ではこの考え方は大きく崩れ、年功序列や終身雇用といった制度は崩壊し生涯を保証してくれていた学歴や肩書・資格が雇用を守ってくれる時代ではなくなった。

これからは、働く意味や仕事を通して何を得ることができるのかを真剣に考え、その仕事に就くために必要な勉強、スキルを含め社会で活躍する時代へと情勢が変わっている。

自己キャリアデザインとは?

では、「自己キャリアデザイン」とはそもそも何なのだろうか。一言でいうのであれば「仕事を通して、自身が描いていきたい人生設計を築いていく」だ。

例えば「社内でスペシャリストとして事業に貢献したい」と考える従業員もいれば、「子育てと仕事を両立できるような働き方をしていきたい」と考える従業員もいる。このキャリアデザインには決まったルールや形があるわけではなく、従業員ひとりひとりによって異なるのが特徴だ。

自身のキャリアデザインを年表のように考えている者も中にはいるかもしれないが、そうした人材はごく少数だろう。多くの従業員たちは漠然とキャリアについて考えているため、企業と二人三脚で設計していく必要があるのだ。

自己を理解する、各世代のキャリア観を知る

従業員のキャリア感を掘り下げていくにあたり、人事担当者としてどのような在り方が求められるのだろうか。こでは3つの要素を紹介しよう。

1つ目は「自分を見つめなおす」だ。自身の働き方や働くことを選びつつも、今後どのような人生設計をしていくのかなどの内省をする。内省をすることで自身のこれまでを振り返り、将来のあり方について考えることが可能となる。従業員のキャリアを明確にする前に、まずは自身が将来を具体化する経験が起点となる。

2つ目は「現状把握と自己分析」だ。働く上での自身の強みや弱みを改めて理解していこう。入社してからの歩みを検証したり、スキルの棚卸しをしたりするのも良いだろう。自己分析を通して、自身の社会人生活を今一度振り返ってほしい。

3つ目は「現在と未来の各世代のキャリア観を知る」だ。企業規模にもよるが、企業にはおおおよそ10代から70代まで幅広い人材が所属する。世代間ごとのキャリアや価値観が異なることを理解すれば、多様なキャリア感を受け入れたり掘り下げたりすることが出来るようになる。

自己キャリアデザインのメリット

従業員のキャリデザインの形成を助けることは、働く意欲やモチベーションを高める。これは企業に対する従業員満足度を上げることにもつながるのだ。

さらにキャリアデザインを意識した人事が出来れば、生産性向上においても従業員が能動的な行動を引き起こすことができる。それによって企業にも、従業員にもWin-Winな状態で仕事ができる環境を作り出せるのだ。

従業員のキャリアデザインを明確化するには

ここからは人事担当者が実践したい従業員のキャリアデザインを明確化するための方法を紹介しよう。デザイン明確化には以下の5ステップを実践していく。

【キャリアデザインを明確化するための5ステップ】
①将来なりたい自分を具現化する
②なりたい自分になった後を具現化する
③目標達成時期(ゴール)を決める
④目標達成に必要な要素を知る
⑤目標達成に必要なアクションを設定する

ここからは具体例を挙げて説明しよう。ある従業員が「採用業務のスペシャリストになる」を目標に掲げたとする。人事担当者に求められるのは、この社員の将来なりたい自分に対して、その目標に必要な要素・アクションを言語化することだ。つまり、従業員の内省の深掘りを助けることである。

④の「目標達成に必要な要素」においては、採用人材の戦力化に貢献するため、採用ミスマッチ0の課題を改善。

「⑤の必要なアクション設定」においては求められる行動を言語化すると、
・コミュニケーションスキル「イエス。アンド話法」を身につける
・社員同士のナレッジ共有する
・採用関連のセミナーに参加して情報収集する
・内定者へ定期的なフォロー、入社の心構え、入社までを細かくフォローする
などが挙げられる。

従業員だけだと掘り下げることが難しい要素を人事担当者も一緒に考えることで、行動まで落とし込むことができるのだ。

上司(マネジャー)との面談実施
設定したキャリア目標に対して、定期的な進行状況を確認、フォローを行う環境を提供。

参考:総合人材サービスのマンパワーグループコラム 本当の効果がでるキャリアデザイン研修とは

企業が従業員のキャリア形成を支援

人事の立場では社内サポート制度を充実させることでも従業員のキャリア形成を支援することが可能だ。ここではその一例を紹介しよう。

・自己申告制度:自身が社内で働きたい部署や領域への異動を願い出る。従業員が望む条件を、公平に企業側へ伝えることができるというメリットがある。
・社内公募制:社内でポジションを公募することで、そのテーマや領域に興味がある従業員が、組織を超えて手を挙げやすくなる。
・社内FA制度:一定期間働いた社員に対して「FA(フリーエージェント)権」を与える。会社・従業員ともに能力と条件を調整した上で異動をすることができる。
・社内インターンシップ制度:希望する他部門の職務を経験する。必要なスキル、知識を学ぶ機会を与える。実際、体験できない業務を通じて、自分に足りないスキル、知識を把握してもらう。現業務のモチベーションアップ向上へつながる。

こうした制度を導入することは、従業員がキャリア形成をする上で大いに役立つはずだ。ぜひ自社の生産性や従業員満足度を向上させるためにも、この機会に従業員のキャリアデザインや支援制度、その方法について改めて検討してはいかがだろうか。

参考リンク

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