エンゲージメントを推進することで達成される生産性向上とは

2019.01.21 
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エンゲージメントを推進することで達成される生産性向上とは

深刻な人材の不足が現実的になってきた中で企業が生産性を向上させるためには、従業員のモチベーションを上げ業績に寄与をさせることが大きなポイントとなっている。
その中で注目されているのがエンゲージメントである。

目次

エンゲージメントとは

エンゲージメントとは従業員と企業の関係性、繋がりを互いがどれだけ感じられるか、その関係性の深さ、相互理解の度合いから従業員が自ら企業に対して愛着を持つようになり企業のために自発的に行動を起こすような関係性のことを指す。

エンゲージメントは元々マーケティングの用語であり、企業と顧客の関係、繋がりを指すものであったが、それを企業が従業員との関係性に取り入れたものである。

またエンゲージメントを向上させるために、高度経済成長期に従業員が持ち合わせていた忠誠心とは違い、社員自らが実現したいことや貢献したいことに取り組んでもらうことで個人の能力を最大限引き出すという考え方が必要になってくる。

これにより社員一人ひとりのパフォーマンスが向上し企業の生産性が向上するというものである。

エンゲージメントと従業員満足度はイコールではない

単に従業員の満足度や居心地の良さを追求するだけでは業績は上がらない。

エンゲージメントは従業員の不満を取り除くだけでなく、従業員と企業の方向性をしっかりと一致させ個人の働きがいが組織の成長につながるという、あくまで生産性主義を前提としたものでなくては向上しない。

米国では従業員満足度が非常に高いにもかかわらず、業績が悪化し大幅なリストラをした高名なグローバル企業のケースもある。

エンゲージメントは従業員のモチベーションともまたイコールではない。

モチベーション、動機付けは個人に属するものであり、企業の生産性や業績とまったく関係がない個人的な理由でも、そのアップダウンが起こり得る。

企業が顧客のニーズを把握し、顧客の企業に対する愛着心を醸成するのと同じように、企業が従業員に対しても理解を深め、従業員が生き生きと働くために必要な環境を整えることで従業員の企業に対する愛着心を醸成する。

企業と従業員の相互理解を深め、企業と従業員が同じ方向を向いてともに成長していき、生産性の向上を実現することができる。

日本の企業が従業員のエンゲージメントを高めるために必要なこと

従業員との関係性にエンゲージメントという考えをいち早く取り入れ、重要視している企業としては世界でもっとも働きがいがある企業として知られているGoogleがあげられる。

Googleは従業員のエンゲージメントを高めるために必要なポイントをいくつか提示しているが、その中でも日本と異なる部分として挙げられるのが、マネージャーとしての役割である。

終身雇用、トップダウンの経営体制が長く歴史の中で続いてきた日本において、マネージャーは管理者であった。

しかし従業員エンゲージメントを高めるために必要なのは管理する人間ではない。

部下のやる気を引き出すよきコーチ、よきコミュニケーターであり、部下が働きやすい環境や部下の業務に対する主体性や独創性が育まれる環境を作り出すことができる人間が必要である。

従業員の主体性を育てるということは容易なことではないが、個人の働きがいを高めるためには非常に重要なポイントであり、組織の方向性と一致した主体性を伸ばすことではじめて生産性の向上、ひいては業績の大きな向上が見えてくる。

まとめ

・エンゲージメントとは、社員自らが実現したいことや貢献したいことに取り組んでもらうことで個人の能力を最大限引き出すという考え方である。

・エンゲージメントにより、社員一人ひとりのパフォーマンスが向上し企業の生産性が向上する。

・日本の企業で従業員エンゲージメントを高めるためには、部下のやる気を引き出すよきコーチ、よきコミュニケーターの役割が重要であり、部下が働きやすい環境や部下の主体性や独創性が育まれる環境を作り出すことが、これからのマネージャーに求められている。

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