健康経営が生み出す企業価値の向上と従業員満足度(ES)について

2018.07.23 
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健康経営とはストレスチェック・対策に代表されるように、従業員の健康保持・増進の取組みが将来的に収益性を高めるという考えの中で、健康管理による社員の維持・増進を目的としたものである。

健康管理による社員の維持・増進を目的とする考えにリンクするものとして従業員満足度(以下、ES)の向上が挙げられる。
労働生産人口の減少の中で現有の社員の離職率を下げ、モチベーションも向上させ生産性を確保しつつ、この取り組みにより採用に対しても好影響を及ぼす考えである。

健康経営とESはリンクしながらむしろ両方高めることで、企業として競争体質にすることが望ましい。

従業員満足度(ES)とはそもそも何なのか?

では従業員満足度(ES)とは一体何を指すのだろうか。ESは、従業員が感じる仕事内容や待遇への満足度をはじめ、仕事へのやりがいや情熱、給料や職場環境といった「従業員の仕事に対するあらゆる面での満足度やその期待値」を定量的に示した値だ。

なお、ESはEmployee Satisfactionの略語である。

ESに対して、顧客が感じるサービスや企業対応への満足度などを定量的に示したのを顧客満足度: Customer Satisfaction(以下、CS)と呼ぶ。
これまでCS向上のための組織改革や運営、従業員教育を徹底してきた企業は多いが、ESに対する認知や向上のための組織改革が進んでいる企業はまだまだ少ないのが現状だ。

従業員満足度を高めるために企業が従業員に対してできることとは?

ESを高めるための1つの手段として、健康経営への取り組みがあり組織運営や社員の健康管理・増進が求められる。
では企業として、ESを向上させるためにはどのような対策が講じることができるのだろうか。

まずは組織全体に対して、「従業員も顧客である」という考え方を定着させることだ。

どうしても「サービス利用者、取引先=顧客」という、狭義の意味での顧客概念が浸透している昨今、従業員への扱いや対応は後回しとなっている組織が少なくない。

健康経営への取り組みが遅れている企業では、優秀な従業員ほど常に自分が成長できる環境を求めていく傾向が高く、とくに転職が当たり前となってきた近年は、健康経営の定着度合いによっても、従業員の企業に対する思いや向き合い方には顕著に差がでてきている。

他には「従業員、消費者、取引先といったすべての顧客に満足してもらえるサービスの提供」も検討する必要があるのではないだろうか。
これまで多くの企業は消費者や取引先といった顧客に対してだけサービスを提供し、満足してもらうための工夫を実践してきた。

しかし企業視点で考えると、広義の意味では、従業員も企業がサービスを提供する対象(=顧客)だ。
そのため企業は消費者、取引先に対してはもちろん、従業員も含めて喜ばれる組織運営や仕組み作りを実践し、生産性や業績という形で結果を残すことが今後は強く求められる。

まとめ

◆従業員満足度(ES)は、従業員が感じる仕事内容や待遇への満足度をはじめ、仕事へのやりがいや情熱、給料や職場環境といった「従業員の仕事に対するあらゆる面での満足度やその期待値」を定量的に示した値。

◆ESを高めるために、組織全体に対して「従業員も顧客である」という考え方を定着させることが必要

◆従業員、消費者、取引先といったすべての顧客に満足してもらえるサービスの提供も検討する必要がある

 

 

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