そもそもHRテックってなに?この言葉が出てきた背景を解説

2018.06.28 
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“HR Tech”とは、“HR(Human Resource)× Technology”を指す言葉であり、一般的に使われているクラウドやビッグデータ、AIと言った最先端のITの仕組みを使い、採用・育成・管理・評価・配置・エンゲージメントなどを行う手法のことである。

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現状、この分野での投資額は非常に大きくなっており、米国では調達額が数百億規模になるなどリターンがそれだけ期待されている領域であることがわかる。

米国において転職はごく日常的に行われる環境のため、1社当たりの採用担当者も多く配置されている傾向にあり、その中で膨大な求職者の情報の中から自社の求める人材を絞り込むためにHRテックの技術・サービスを活用し、採用担当者の業務の効率化が図られている。

一方日本でもHRテックが急速に広まっているが、その背景としては米国とは少し異なる。
日本はこれまで終身雇用制度があり、人材の流動性が低かったことから、人事に関してテクノロジーの需要は比較的低い状況だった。

しかし近年の価値観の多様化や労働市場の流動化で、これまでのやり方が通用しなくなったことに加え少子高齢化による人材不足が深刻化している問題がある。
米国のように求職者を絞り込む方向ではなく、いかに企業が有能な社員の在籍を維持するか、いかに有能な人材を採用するか、そのために自社に対してどのようにして求職者に興味を持ってもらうか、といった面でのHRテックの活用に注目が集まるようになった。

HRテックはなぜ拡大しているのか

HRテックの拡大の動きを牽引する三つの要素を見ていくと、まず、一つ目がスマートフォンやタブレットとクラウドの普及が大きな要因になっている。

これまでの人事システムは人事の担当者だけが操作する前提で作られていたが、クラウドサービスにより個々の社員が直接スマートフォンやタブレットから必要なデータを簡単に入力出来るようになり、人事業務は大幅に省力化され、これまでよりも各段に早く正確な情報収集が行われるようになった。

二つ目のポイントはアナリティクス、分析の機能である。

ビッグデータを解析する技術が発達したことで、社員の行動データを収集分析することがパソコンでも可能になり、その分析結果をさまざまな人事業務に活用することで組織開発や業績向上、離職しそうな社員を見つけ出し必要な対策を講じるなどの施策が可能になった。

三つ目のポイントは採用面でのAIの活用である。

採用は雑務の多い手間のかかる業務であり、近年のように価値観が多様化した労働市場では担当者の経験だけで企業のニーズにあった人材を見つけ出すことは難しくなっている。
そこでAIによるマッチングで、担当者の労力を大きく削減出来る点に期待が集まる。

まとめ

少子高齢化が進む日本の企業にとって有能な人材の確保は重要な課題となっており、厚生労働省の発表によると2018年4月現在の有効求人倍率は1.59倍となっている。
政府主導の働き方改革が推進される中、今後人事採用面でいかにHRテックを活用していくかが企業のテーマの一つになることは間違いないと言える。

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