「信頼」を基調とする組織体質をつくる～激変する環境の中で持続的成長をもたらすものは～

この講演の「聴きどころ」を教えてください。: 「トラステッドカンパニー」という概念に触れ、お考えいただく機会にしていただければと考えています。これからの時代を彩る言葉の一つとして「信頼」というものに着目をしました。信頼を醸成するということの必要性はお分かりだと思いますが、これには気が長くなるほどの時間と努力が必要であることは言うまでもありません。組織で考えるとそれがどのような条件であるのか、どうすればその信頼関係が醸成できるのか、そして、そのことに向かって起こすプロセス（人間間の相互作用）と訓練が生み出す成果を考えていただきたいと思います。既に現実にその状況を手に入れておられる企業もあり、手に入っても気づいていないという企業もあります。時代の変化の中で、信頼型リーダーシップが生み出され、支持されることによってもたらされる価値形成と行動規範、これが組織に浸透化していくプロセスをお考えいただく時間と捉えていただくと良いと思います。人事制度改革は古くからおこなわれている課題ですが、苦心惨憺しながら構築したものの、うまく運用できずに苦労ばかりという方も多くいらっしゃいます。従来の人事制度改革も賃金の配分に焦点があり、モチベーションの向上や人財育成につながる事も少なかった様に思います。信頼型のリーダーシップのもとではどのようなものになるでしょうか？この激動の時代に、この観点からでも、この問題を考えるきっかけにしていただきたいと思います。
貴社の強みや、サービスの特徴をお聞かせください。: 人財診断（パーソナル・スキャン）、組織診断（オーガニゼーション・サーチ）を中心とした診断モデルとデータ解析力をご評価いただいています。他社と比較して、データをどう活用すればよいかが分かりやすく、組織診断については組織や職場の状態がどうなっているかが的確に分かる診断モデルで優れているとご評価いただいています。
これらの診断で現状と課題を明確化し、手を打つためのコンサルティングスキルも強力です。効果的な人財育成と行動変容を中心に教育研修を実施し、それを業務課題の解決につなげていくアプローチで成果を上げています。また、データを活用した能力開発課題を個人別に展開し、業務革新を図り、大きなパフォーマンスの創出につながっています。
お客様の問題解決に貢献するという事業目的を的確に具現化しています。その為の研究開発、データ解析を通じたナレッジの創出に日夜、取り組んでいます。その成果をお客様にご提供し、継続的な取組みでしっかり実績を積むこともできており、総合的なコンサルティングにも効果を上げることができています。「トラステッドカンパニーの実現」というコンセプトを打ち立て、信頼感あふれる組織を構築することが近未来の組織体制というフレーズを中心に事業推進を図っています。これらを公開講座でご紹介をしておりますが、高いご評価をいただき、継続的にご利用をいただいています。
登壇される方についてお聞かせください。: コンサルタントとしての経歴が長く、様々な実績を有しており、１，０００社以上の取組みを行っています。特徴は、営業・生産・開発のコンサルティングを行っており、企業業績にダイレクトに貢献しています。また、人事制度の構築でも役割主義の先鞭をつける制度構築を行ったり、現在は行動主義を標榜して、実際の制度構築でも飛躍的な変化を組織に起こさせるなど、実際的な動きを変化させたり、現場での成果を探求するコンサルタント姿勢を有してます。
診断ツールの開発、トレーニングツールの開発などにも主導的な役割を取り、自らナレッジ創出を図っています。現在、弊社で実施しているツールの大半を開発し、実績を上げてきました。
幅広い経験と実務的な関わりが可能なコンサルタントとして特異な存在と言えます。一旦活用していただけるとお付き合いが長くなるということも特徴の一つと言えます。１０年以上の継続的なコンサルティング実績なども特徴と言えますが、テーマは変わっていくが、継続的に実施するという信頼を基本とした関係で仕事に取り組んでいます。
本格的なコンサルティングを志向しており、考え方のすり合わせ、革新的な取組みでお客様に貢献するというスタンスが強く、一過性の問題解決とは一線を画しています。全能連のマスターマネジメントコンサルタントの資格を有しており、コンサルティング品質の高さが認められています。
ご参加の皆様へメッセージをお願いします。: 今回、ご紹介させていただく内容は、近未来の組織やパフォーマンス向上策につながるものと思います。先々の組織のあり方を探求されておられる方とお会いできることを楽しみにしています。ご参加いただき、ご指導ご鞭撻をいただければ、さらに嬉しく思います。
診断データから得られた知見を中心にご案内をいたします。組織の運営力と組織の一体感の関係から見える組織状況、そこに向かう変革活動の進展傾向、やり切るアプローチと中途半端なアプローチをするとどういう結末が待っているのか、などの解析を実際のケースとして体験した内容をご紹介いたします。
人手不足の深刻化や、外国人・高齢者雇用の促進などで働き方の改革が求められる一方、経済変動の激しさや企業業績の浮沈に関わる変動要因が渦巻く今日、確実に従来延長線上のやり方が通用しなくなる事態が差し迫っています。新しい道筋を見出さなければならない事態に直面しているという問題意識をお持ちの方にお役立ちできると良いと思っています。
時代が大きく舵を切ろうとしている今日、切り札は人財であり、人財をどのように活用することが求めれるか、組織に必要な動きを創出する人財とそれを生み出す職場集団の関係や組織強化のポイントを探求していますので、これらの方向性について興味関心をお持ちの方と是非、お目にかかりたいと思います。

講師紹介

金澤　健郎氏

株式会社M-ITコンサルティング　代表取締役社長

国内大手コンサルタント会社にて代表取締役副社長を務めた後、2010年にＭ－ＩＴソリューションズ（現在のM-ITコンサルティング）を創業し、代表取締役に就任。企業の事業推進を戦略・組織・人財の面から支援し、約1,000社に上る実績を有する。マネジメント・コンサルタント、全日本能率連盟人財マネジメント資格認定委員会委員長などを歴任。