HR Techの真実新進気鋭の人工知能学者が挑戦する映像・生体データ解析の最前線

この講演の「聴きどころ」を教えてください。: ● 最前線で研究に取り組む研究者2名による最新動向紹介

一番の聴きどころは「リーダー育成」や「組織の成長」にテクノロジ側から取り組んでいる研究者2人によるセッションというポイントです。GoogleやFacebookもスポンサーする国際会議で発表した最先端の解析技術や、生体データを活用した取り組み実施例など、他ではなかなか聞けない内容となっているのではないかと思います。

● 分析だけで終わらない、どう変化につなげるか

また、単に分析するだけでなく、どう変化や成長につなげていくかという点も面白い内容になるかと思っています。これまで5年間、延べ2000名以上にプログラムを提供してきた経験をベースに、テクノロジだけですべてを解決しようとすることの限界や、機械による分析とヒトによるコミュニケーションの合わせ技の重要性について、お話します。

● 効率化を超えた、次のHR Techを考える機会に

HR Techという言葉が叫ばれて久しいですが、これまでは「どのようにテクノロジで人事管理業務を効率化するか」という議論がほとんどだったのではないでしょうか。最新技術を活用した「テクノロジがなければ実現できない新たな人材育成・組織開発」の未来を感じとっていただければ幸いです。
貴社の強みや、サービスの特徴をお聞かせください。: 才能や職人技と思われがちな「リーダーシップ」に、どのようにして再現性を持たせるか。チームボックスは、スポーツマネジメントとテクノロジをかけ合わせ、この問題に取り組んできました。

メインサービスとして提供しているリーダー育成プログラム Teambox LEAGUE は、毎日、周囲から取得した主観的定量データのフィードバックを受け、専任トレーナーの伴走を支えとしながら「わかる」と「できる」の違いを乗り越えていくというタフなものとなっていますが、一部上場企業を含め多くの企業様からご好評いただいており、延べ70社2000人の幹部育成に活用されて参りました。

また、人材育成分野に閉じこもることなく、コンピューターサイエンス分野や価値工学分野でも研究を行っているのが特徴となっております。会社規模はまだまだ小さいですが、社内に研究組織を持っており、「コンピューターとヒトの協調」に関するトップ国際会議であるACM CHIに論文採択実績がある他、生体データの活用を中心に、パートナー企業との共同開発も進めております。

最先端の研究を行いながら、現場でヒトの成長や組織改革に向き合い続けた経験をもとに、今後も新たなソリューションを提供して参ります。
ご参加の皆様へメッセージをお願いします。: 我々としても、チームボックスのテクノロジ側をメイントピックとしてパブリックにお話する場はこれが初めてとなるのですが、その分、これまで聞くことのなかった内容となっているのではないかと思います。
人材育成とは異なる分野を歩んできたスピーカー2名によるトークで、来るべき未来を感じていただければ幸いです。
HR Techとはどんなものか知りたいという方から、HR Techという言葉はもう聞き飽きたという方まで、ぜひお越しください。

講師紹介

矢倉大夢氏

株式会社チームボックス　ＣＴＯ

筑波大修士1年。国立研究開発法人産業技術総合研究所所属。灘中3年時に国が主導する未踏IT人材発掘・育成事業に当時最年少で採択される。プログラミングコンテストで大臣賞を累計5回受賞。チームボックスでは、言語・映像・生体データ解析を導入したフィードバックシステムを開発し、東証一部上場企業役員含め、のべ70社2000人以上に提供。チームボックスでのコーチングデータを用いた主著論文が、コンピュータと人間のより良い関係性を追求する研究分野HCIの最も権威ある学会CHI2018に採択、人工知能分野の最も権威ある学会IJCAI2019においても主著論文が採択されるなど、常に最先端のテクノロジーを用いたHR Techを研究開発する。
國友尚氏

株式会社チームボックス　ＣＸＯ

慶應義塾大学修士課程修了、専門は感性工学、価値工学。人の感性・感情を、予測、設計し、有効的アプローチを見出す研究領域で、日本創造学会論文賞を受賞するなど、創造性に関する学術研究分野において中心的存在であると共に、ビジネスの分野に適合させてきたパイオニアである。ヤフー、KDDIでは部門長として、新規事業開発および大規模組織変革を手掛け成功に導く。チームボックスでは、経営幹部を対象に、フィードバックデータ、映像データ、生体データ等を活用した半年間の集中トレーニングを提供し、いつでもどこでも誰とでも活躍できる真のリーダー育成プログラムに関して責任を担う。