〜早稲田大学 大学院 入山章栄教授×クアルトリクス 市川 幹人氏〜
日本企業は変革が必要だ、新しい価値を生み出すためにイノベーションを起こさねばならない――。ここ数年、掛け声のように言われてきたが、必ずしも取り組みが進んでいる企業ばかりではなかった。ところが、2019年末頃から世界中で感染が拡大した新型コロナウイルスの影響で状況が一変。組織の変革が待ったなしになった。急速な変化を迫られている中で、組織の何をどう変えていけばいいのか迷っている人事担当者は多いはずだ。そこで、『世界標準の経営理論』などの著書を持つ、早稲田大学 大学院経営管理研究科の入山 章栄教授(経営戦略、グローバル経営)と、クラウドによるアンケート調査プラットフォームを提供するクアルトリクス合同会社(本社米国ユタ州プロボ)の市川 幹人氏による対談を実施。経営学の最前線と組織や従業員データ分析の最前線、両者の見地から組織変革について議論いただいた。入山氏と市川氏はかつて株式会社三菱総合研究所で同僚だったそうで、気心知れた間柄。そのためか、冒頭から核心を突く話が展開された。