シニア世代のアルバイトに関する意識調査で人気は講師・インストラクター|採用、育成・研修、労務・人事に関する情報ならHRプロ

人事にプロのサポートを―新卒採用、中途採用、人材育成、研修、人材マネジメント、労務、人事システム、適性検査ならHRプロ

  • HRサミット2017 7月下旬お申込み開始予定!

シニア世代のアルバイトに関する意識調査で人気は講師・インストラクター

HRプロ編集部
2017/05/12

テンプホールディングス株式会社は、パーソルグループと東京大学中原淳准教授との共同研究「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」において、シニア世代のアルバイトについての調査結果を発表した。長寿国日本において、シニア層の働き場所として注目されるアルバイト職場がどのように活用されるのか。調査結果の分析により、そのヒントが見えてくる。

日本のシニア世代、働く意識は強い

全国の60歳以上を対象に内閣府が行った調査によると、「いつまでも働きたい」「70歳以上まで働きたい」と答えた人が合わせて65.9%。先進国の中でも高い水準で、日本のシニア層は70歳をこえても働きたいと意欲をもっている人が多いと言える。
そんな日本のシニア層に対し、今回の調査では「アルバイトに関心をもった理由」について質問。50代では収入目的が圧倒的に多いのに対し、年金受給が始まる60代になると、社会との接点を求める傾向が強くなるという結果が出た。これは、男女共通して見られる傾向である。

シニアが好むアルバイト、避けるアルバイト

社会との接点をもっていたいと労働意欲を見せるシニア層だが、職場選びについては、体力面や職場環境に対する適応面での不安からか、好む職種と避ける職種に分かれる。また、男女では傾向に差があるようだ。

男女ともに避けられる職種は、美的感覚が問われそうな「理容・美容」や「アパレル」、立ち仕事が多そうな「飲食」や「アミューズメント」である。これらの仕事は若者相手で、一緒に働くスタッフの年齢層も低そうなイメージがあることも、好まれない要因のひとつであろう。

好む職種については、男性では答えが二極化している。「軽作業」「事務」など精神的負担の少なそうな単純作業系か、「営業職」など長年働いてきた経験を活かせる専門業種系かだ。一方女性は好む職種がかなり限定的で、避ける職種が圧倒的に多くなっている。労働目的が「お金」ではなくなると、「辛いことを我慢してまでは働きたくない」という心理が読み取れる。

そんな中、男女共通して好む職種の上位に入っているのが「インストラクターや講師(塾講師・家庭教師など)」である。
人に何かを教える職種を目指す人が多いのは全年代において言えることだが、人気ぶりはシニア層でも例外ではないようだ。

求められる、シニアならではの講師像

アルバイトに意欲的なシニア層の多くが興味を示す「講師・インストラクター業」には、一定の需要が存在している。

個別指導学習塾大手の明光義塾が積極的にアピールしているのを筆頭に、塾講師はシニア層のニーズが高い。シニア講師は若手講師に比べ、生徒たちと世代差はあるものの、経験値は圧倒的に上だ。生徒たちの親世代より人生経験が豊富なので、保護者にとっても心強い。自分自身が受験経験者であるだけでなく、親として子どもの受験を経験した体験談が語れるのは大きな強みである。

塾講師として歓迎されているのは、大学で教職過程を取得するなど教育に対して一定の知識や経験を持っているシニア層だけではない。世界を飛び回っていた商社マンや、ひとつのことを極限まで追求した技術者などは、豊富な社会経験を語ることができ、勉強以外の大事なことも子どもたちに伝えてくれるといった点が、親たちの支持を得ているのだ。

塾講師の他には、パソコンのインストラクターにもシニア層が多く起用されている。パソコン教室に通うのは主に中高年層であり、若いインストラクターに教えてもらうよりも、同世代か年上の人から教えてもらうことを望む人が多いことが理由であろう。

プロフィール

HRプロ編集部

「採用」「教育・研修」「労務」「人事戦略」など、人事がイマ知りたい情報をご提供します。 押さえておきたい基本知識から、最先端のニュース関連情報、対談・インタビューやお役立ち情報・セミナーレポートまで、HRプロならではの視点と情報量でお届け。

2019年新卒採用戦略策定のための「2018年新卒採用徹底解剖CD-ROM」

関連リンク

  • 「試用期間」〜その意味と注意点について〜

    新たな年度に入り、今年も新入社員を迎えた企業は多いことだろう。 毎年、日本生産性本部「職業のあり方研究会」がその年の新入社員のタイプを発表している。 今年の新入社員は、「キャラクター捕獲ゲーム型」と命名された。 特徴としては、「はじめは熱中して取り組むが、飽きやすい傾向」があるようだ。人事担当者は、モチベーションを下げずにどのように定着・育成を図っていくか頭を悩ませそうだ。 さて、新たに社員を雇入れた場合、雇用契約書を書面にて作成し、取り交わしが行われる。その中に、試用期間を設け、その期間を仮採用、期間後を本採用とする企業もあるだろう。 だが、「試用期間」の法律的意味合い等について、正しく理解しておられない企業も多いように感じられる。そこで、以下では「試用期間」についての誤解されやすいポイント等について見ていくことにする。

  • 男女間の所得格差、2062年にも解消へ ── 女性の就労観と格差是正の道筋とは

    総合コンサルタント会社であるアクセンチュアが、男女の所得格差に関する調査レポートを発表した。その調査結果によると、男女間の所得格差解消は先進国で2080年(日本では2121年)との予測であり、産官学の積極的な連携・支援によってその実現をより加速させることが可能だという。 日本では男女雇用機会均等法が施行されて30年を超え、さまざまな啓蒙・取り組みが実施されているが、グローバルと比較してもまだまだ道半ばであるといえる。格差是正の早期実現へ向けて課題、支援方法にはどういったものがあるのだろうか。

  • 働きやすさの「見える化」(6)健康経営で社員も会社も元気になる!

    全6回にわたり、日本企業が今後労働市場から求められる「働きやすさ」をどのように「見える化」し、持続的な企業価値向上につなげていくべきかを考察・提案する連載コラムの第6回目。 ついに最終回の本稿では、健康経営を支える外部リソースとして、助成金・税優遇・低利融資その他各種の支援サービスに焦点をあてて解説していく。

  • 昇格による戸惑い、女性は「葛藤や板挟み」に問題を感じやすい ── 男女のリアリティショックの差が明らかに

    トーマツイノベーション株式会社は、人材育成研究の専門家である東京大学・中原敦准教授との共同調査研究プロジェクト「女性の働くを科学する」にて、5,000名を超える大規模調査を実施した。今回の調査から男女の仕事観には違いがあり、リーダー・管理職に昇進することで生じる戸惑い(リアリティショック)は同様にあるが、種類が異なることが明らかになった。 「昇進」に対する女性の本音はどういったものだったのか。女性活躍推進が時代のキーワードとなる中、興味深いレポートとなった。

  • 人事の人生 〜人事課長・春代の物語「社員全員を船に乗せ」第7話〜

    ★前回までのあらすじ 社員の健康度と業務効率を上げたい、と決意した春代。ミーティングを繰り返し、やっと方向性が見えてきたが…… このコラムは、人事部で働く人々にインタビューし、メンタルヘルス対策にかける思いを中心に、その人生の一端を「物語」仕立てにしたものです。(※文中の名称はすべて仮名です)

  • 新入社員に「読書の習慣」を身に付けさせる方法

    社会人になったらビジネス書を継続的に読みたいものである。ところが、これが簡単ではない。それではどうすれば新入社員に「読書の習慣」を身に付けさせられるのだろうか。