新興大国の時代が始まった

本日は最初に世界経済の流れを概観し、先進国からと新興国への経済シフトが進行していることを明らかにします。
次に重要性を増す新興国ビジネスでの人材面の事例を紹介していきたいと思います。
グローカライゼーション時代の戦略的人材育成
まず現在の世界経済ですが、世界のGDPの6割が先進国、4割を新興国・途上国が占めています。わたしは今後をシミュレーションしましたが、2020年の時点で先進国と新興・途上国のGDPはfifty-fiftyになる可能性があります。そして2030年には逆転し、先進国は4割、後進国が6割になる可能性が高いことがわかっています。

新興国の中でも人口の多い大国が重要です。先進国が低迷する中でも新興大国は確実な成長を続けています。新興大国の時代が始まっているのです。

Emerging Nationの9大国を E9と命名

先進国の中の最重要国はG7です。アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、カナダの7カ国です。G7のGDPは圧倒的でしたが、現在2000年代に入って下降し、2011年には5割を割り込んでいます。

G7のGDPが低下しているのに対し、新興大国9カ国の2011年GDPは世界経済の4分の1を占めるまでに成長しています。
新興国の中の成長国をBRICs4カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国)、あるいは南アフリカ共和国を加えてBRICS5カ国と呼ぶことがありますが、わたしはBRICSにインドネシア、メキシコ、タイ、トルコの4カ国を加えた9カ国をE9と呼んでいます。
E9は南アフリカ共和国を除き、6000万人以上の人口を持っています。
またGDPでは世界の上位30カ国に入っています。GDPの規模、すなわち市場の大きさでも大国と言えると思います。これらの国は、政策が開発に向いており、経済成長を重視しています。そして国内政治はある程度安定しています。

現在の世界で新興大国と呼べるのはE9だと考えますが、これから新興大国の仲間入りする国は増えてくるでしょう。たとえばフィリピンやベトナムの2国はいずれ間違いなく新興大国の仲間入りをするでしょう。
イラン、エジプトも潜在力の大きな国ですが、現在は不安定であり、国策が経済成長を目指していません。しかし将来的には可能性があると思います。

ビジネスの対象が新興大国に移行する

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