「ベテラン社員のやり方は古い」「今どき、あのやり方で良いのか?」などといったことを言う若手社員がいます。確かに、時代のトレンドではないやり方を行っているベテラン社員も多く、若手社員から見ると「古い」ように見えるのかもしれません。
ただ、そのような若手社員のつぶやきが出ている時点で、「強いチーム」ではありません。
若手がベテランを異色の目で見ていては、自ら働きかけてベテランの強みを引き出そうとはしません。
もちろん、ベテラン社員も近寄ってこない若手社員を毛嫌いするでしょう。
 それこそ、「強みを活かしあう」ことが最重要視されているトレンドに乗り遅れてしまいます。

 ベテランのやり方は本当に古いのか?もう一度見直して見てはいかがでしょうか。
 人脈を駆使した営業、システムに頼らない手作業、直感を駆使した企画・・・。
これらは正に「職人技」ではないですか。
例えば、今の若手社員の多くが「世間話が苦手である」といいます。
ベテラン社員はどうでしょうか?世間話が得意な人が多いのでは?
若手社員はそれを見て、「人間関係に頼っている」と白い目で見る。
いや、白い目で見ているようなふりをする。
自分ができていない事の言い訳として、「あのやり方は古い」といっているのかもしれません。

我々上司は、ベテランのよさを今一度引き出す義務があります。
なぜなら、チームを強くし、成果を上げ続けるのが我々の責任だからです。
 よく、IT業界で「スキルチェック」というものを行います。
各SEがどのようなスキルを持っているかをチェックし、プロジェクト運営に生かすというもの。
我々上司もベテランのスキルチェックを今一度してみませんか?

 自分の部下であるベテラン社員が「できること」をとことん洗い出す。
その上で、「強み」もとことん洗い出す。
そして、「できること」「強み」を自チームの今後の戦略にどう生かしていくかを考えてみる。
 そして、それをベテランに直接伝えます。
「今後の戦略の~の部分に、○○さんのこの力を借りますからね!」と。
 これまで大変な時代を支えてきたベテラン社員。これからも、きっと支えになってくれるはずです。
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