前回、「朝何かを一生懸命やっているチームは仕事の効率が早い」ということをお話しました。
そこで、これから数回にわたり「朝」に焦点を当ててみたいと思います。
非常に業績の良い会社の共通点をひとつ挙げさせていただきます。
それは、朝の出社してくる際の挨拶の声が大きいということです。
オフィスに入るなり「おはようございます!」と元気な声で挨拶をする。
一方で、朝の挨拶にあまり意識を向けていない会社も多いのが現実。
社員がフラッと出社してきて近くの同僚にだけ「ういっす」と軽く挨拶するだけ。
中には、まったく挨拶をせずに席につき、おもむろにパソコンをたたき出す人もいます

 このような会社は見るからに雰囲気が悪そうですね・・・。

 では、なぜ朝の挨拶の声が大きい会社は業績が良いのか?
これは、コミュニケーションが円滑になるからではないかと思われます。
朝大きな声で挨拶をし、中にいる人も大きな声で返すと、
それだけで話しやすい空気が生まれるんですよね。
 席に着くなり、隣の同僚から

「おい、昨日のあの件、どうだった?」
「おお、うまくいったよ、ありがとう。ところでさ・・・」などと
早速コミュニケーションスタート。
 当然チームの雰囲気も良くなり、協力体制が生まれ、勢いがつきそうですよね。

 一方で、挨拶の悪い職場では「シーン・・」とした状況が続く。
朝から「シーン・・」としている職場って、みんな気持ちを高めて仕事してくれそうでしょうか?

 先日、「この会社は挨拶がいいだろう」と皆がイメージするであろう、ある会社で、
「皆さんのチームは、朝の挨拶はできていますか?」と尋ねところ、
意外にも「朝の挨拶はあまりできてないですね・・・」という回答。
「ただ、お客様の前ではやっています」とのこと。
 お客様の前で元気に挨拶するのは当然です。
ただ、お客様の前で挨拶しているから、社内では大してしなくても良いというのは問題です。

 朝の挨拶ひとつで、思っている以上にチームの雰囲気が変わるものです。
まずは、我々上司が大きな声で挨拶を行うところからスタート。
 なぜなら、職場での挨拶が悪いところは、だいたい上司の挨拶が悪いところですから。
最近は朝礼が行われていない会社が多いようです。
なぜ、朝礼を行わないかというと、
「直行の人が多く、人が集まらない」
「メールがあるから、朝礼をしなくても連絡が伝わる」
「朝の時間がもったいない」
など、理由は様々。

 確かに、意味のなさそうな朝礼も見受けられますね・・・。
 毎日今日の予定の確認と連絡事項。同じ司会に同じメンバー。みんな面倒くさそうに参加し、
明らかに話を聞いていない。中には二日酔いでボーっとしている人も。

 さすがに、事務連絡だけではだめだと経営理念の唱和や、
挨拶練習を入れている会社も見られます。
始めた当初は気合を入れて声を出していたのでしょうが、数ヶ月もたつと

「わーしたちはー(私達は)・・、おきゃくさあーの(お客様の)、
こえをききまーす(声を聞きます)」とだるそうにしている。
挨拶練習も「おあようざーす(おはようございます)」などと気持ちが入っていない。

 このような例は、典型的な「惰性朝礼」です。
惰性朝礼とは、特に目的もないままに、やり続けているという状態ですね。

 では、冒頭でお話した会社のように朝礼をやらないほうが良いのか?
 私自身は朝礼は是非やるべきであるという意見を持っています。
朝礼が強いチームをつくる一つの要素であるからです。

前回までのブログでお話したように、
朝の使い方が上手い人は効率的な動きで成果を上げている傾向が高い。
ただ、朝はどうしてもボーっとしてしまったり、昨日の疲れを引きずっていたりで、
効率が高まりにくい。自分で自分にエンジンをかけられる気持ちの強い人なら良いのですが、
私を含め多くの人はなかなか・・・。
ボーっとしている人ばかりのチームでは強そうではありませんね。

朝礼で、周りからパワーをもらったり励ましあったりして「よしがんばろう!」という
気持ちになれたらいいですよね。エンジンが掛かります。

では、どんな朝礼がいいのか?

①司会の声が大きい
②最初の挨拶を全員が大きな声で行う
③毎日司会が代わる
④「なるほどコーナー」がある
⑤賞賛するコーナーがある
⑥全員で同じ声を出すコーナーがある

詳細は次回!
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