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強いチームをつくる『上司力』

第86回 ちょっとした職場外活動で良き風土へ

株式会社ジェック 戦略プロジェクト推進部 部長 松井 達則
2017/04/13

最近、社員運動会が見直されているそうです。
社員運動会を紹介するポータルサイト(運動会.comなど)まであり、多くの企業が運動会を取り入れ始めています。昔のように、単に徒競走やリレー、綱引きを行うだけではなく、職場のコミュニケーションを活性化させる様々な工夫も施されているようです。
例えば、封筒を開くと「総務部の田中さんと一緒にダンスする」「営業一部の加藤さんの趣味を聞いてくる」などのメッセージが書かれている、いわば「借り人競走」のような競技。また、部門横断の人たちで組むムカデ競走やリレー。もちろん、私たちが学生のころにはなかったような、新しい道具を使った競技も目白押し。
普段接点の少ない人同士が会話を交わしたり、心を一つにして何かに取り組むことを経験して熱い心を取り戻したりと、強い組織になるためのきかっけが盛りだくさんなのです。

このように大々的な運動会を開催するまでいかなかったとしても、「ちょっとした職場外活動」でもチームの風土を良くする効果があると考えています。
例えば、チームでバーベキューに行ったりボーリングをしたり、ゴルフをするなどでも良いのではないでしょうか。職場ではどうしても業務に関連した「いつもの会話」が中心になりやすいですが、職場を離れると業務と関係のない「新鮮な会話」が起こりやすく、良い雰囲気で盛り上がったり職場では見られない一面を見られたりします。
その後、1週間くらいは「バーベキューの時、○○さんはよく食べてたよねー」「ボーリングの時の、△△係長のターキーは忘れませんよ」と、その時の会話で盛り上がり、職場のコミュニケーション活性化が進みます。

また、人は相手の人間的側面を垣間見た時に、好意を持つそうです。職場で多少ぎくしゃくしていた人同士も、職場と違う場所で、お互いの人間的な側面に触れ、心の距離もグッと縮まるはずです。

社員運動会のような全社的な行事は増えている一方で、バーベキューやボーリング等といった、「ちょっとした職場外活動」は逆に減っているような気がします。業務外の活動ですから、強制参加にするわけにはいきません。しかし、上記で述べたような効果が期待できますから、時には実施して強いチームに向けた良い風土をつくる機会にしたいものです。
 
このような職場外活動が行われるかどうかは、私たち上司次第です。メンバーから「バーベキューやりましょう」と誘ってくることは稀です。あくまで私たち上司が、「バーベキューやろう」と言い出さない限り、話は進みません。
でも、「どうせ、今の若手はプライベート重視。休日まで上司と一緒に過ごしたくないだろうな……」といった固定観念があると、上司から誘うことはしないでしょう。また、上司自身がプライベート重視で「休日まで部下と関わりたくない」と考えている人もいるかもしれません。
 
私の知っているある企業では、チームで毎年富士山に登っています。メンバーは誰も嫌がっている様子はありません。最初に上司が「富士山でも登ってみるか?」といったときは皆驚いたそうですが、「でも、面白そうだから、一度登ってみましょう!」という声が多く実現したそうです。
実際に登ってみると、ものすごく大変なのですが、チームみんなで一緒に頂上に到達した時の達成感が忘れられず、毎年登っているのだとか。

いかがでしょうか、一度「○○やってみない?」とメンバーに声をかけてみては。
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著者プロフィール

株式会社ジェック 戦略プロジェクト推進部 部長 松井 達則

1972年生まれ。立教大学卒業。アメリカン・エキスプレスを経て、2001年株式会社ジェックに入社。通信業界・住宅業界・不動産業界・食品メーカーをはじめ、多くの業界に対してリーダーシップ教育及び現場変革コンサルティングの経験がある。特に、営業部隊の変革には定評があり、これまで多くのプロジェクトリーダーとして顧客成果を創出している。近年は「自律型人材育成」をテーマに、創造的な職場づくりへの取り組みに力を入れている。
【著書】 『メモテク』(かんき出版)、『営業のプロが教えるすごい仕事術』(日本実業出版社:共著)
【執筆】 『ザッツ営業』(日本実業出版社)、『企業実務』(日本実業出版社)、『近代中小企業』(データエージェント)

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