近年、女性の社会進出が目覚ましい。共働きの世帯は著しく増加し、育児に積極的に参加する「イクメン」が注目されつつある。これまでハードルが高かった男性の育児休暇取得が当たり前になる時代も遠くないと言われているが、実際に子どもがいる男性の働き方や意識はどうなっているのだろうか。
株式会社リクルートコミュニケーションズは、全国の20~50代の子どもがいる一般男性190人を対象に「家事・育児参加状況のアンケート」を実施し、父親の家事・育児参加の実態を調査した。
父親の「家事・育児参加状況のアンケート」子どもの誕生で家事・育児の時間6割が増加

子どもの誕生をきっかけに、家事・育児の時間が増えた父親は6割

当調査は、2017年5月26日から6月2日の7日間、子どもがいる全国の20代から50代の既婚男性190人を対象に行われた。まず、「子どもの誕生をきっかけに家事・育児の時間は増えたか」の質問に「増えた」と回答したのは62.6%、「変わらない」が34.7%、「減った」はわずか2.6%だった。



また、家事・育児の時間が増えた理由として、「子どもの誕生により妻の負担が増えたため、家事・育児を分担する必要があると感じたから」が33.6%、「子どもに向き合う時間を確保したいから 」が30.3%と父親の意思で育児に参加していることが見て取れる。「妻の要望に応じて」「特に意識せずに自然と行った」「男性も家事・育児を手伝うのは当然と思った」の回答もそれぞれ約11%程度。このことから、多くの男性が育児に前向きであることがうかがえる。

家事・育児の参加時間は平日1時間増が約半数、休日は更に3.5時間増に

家事・育児時間が「増えた」と答えた父親に、どれだけ増えたか質問したところ、平日は 「1時間」が46.7%と最も多く、次いで「2時間」が19.6%となった。一方、休日は「2時間」が30.4%、「3.5時間以上」は27.2%となっており、父親は平日に育児の時間が増やせない分、休日にまとめて時間を取っていることが分かる。



では、家事・育児の時間が増えたことで、就業時間に変化はあるのかと言えば、実はそうでもないようだ。「子どもの誕生により就業時間に変化があったか」という質問に対し、「変わらない」は82.6%。子どもの誕生をきっかけに家事・育児が増えた父親のみの回答でも、80.7%と、いずれも8割を超えており、家事・育児の時間が増えても就業時間に影響はないことが分かった。

家事・育児が仕事のモチベーションに。育児休暇希望は4割超え

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