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ソフトバンクグループにおける後継者育成

〜ソフトバンクアカデミアの事例〜

(現)ソフトバンク株式会社 人事本部 人材開発部 部長
(現)ソフトバンクグループ株式会社 人事部 アカデミア推進グループ リーダー
SBイノベンチャー株式会社 管理部 部長
源田 泰之 氏
モデレーター
中央大学大学院 戦略経営研究科(ビジネススクール)客員教授 楠田 祐 氏

「ソフトバンクアカデミア」は、ソフトバンクグループ代表・孫正義氏の後継者発掘と育成を目的に2010年に開校しました。「情報革命で人々を幸せに」という経営理念に共感する熱い思いを持った同志たちが、社内・外問わず集い、日々切磋琢磨。開校から5年が過ぎ、「成績下位であれば退学」という過酷なプログラムの中で勝ち残ったアカデミア生のレベルは年々高まってきています。本講演ではアカデミアの事例を通して、ソフトバンクグループの「300年以上成長し続けるための後継者育成」についてご紹介いただきました。

世界を変えていくような人材を求める

弊社は「情報革命で人々を幸せに」という社内理念を創業以来ずっと持ち続けています。創業30周年を迎えた2010年には、グループ社員2万人を集めて、代表の孫正義から「次の30年、ソフトバンクはどこに向かっていくのか」、「世界の人々に最も必要とされる企業になる。300年以上、成長し続ける企業を創立する」という話があり、そこで改めて社内理念を共有しました。具体的には、2040年に「時価総額200兆円で世界トップ10へ」「戦略的シナジーグループ5000社」というのが目標です。現在グループ会社は約1300社ですが、さらに世界中に数多くの関係会社を増やし、グローバル展開を加速。世界各国のインターネット企業に投資をして、ソフトバンクグループとして互いにシナジーを出しながら事業を進めております。そんな中、私どもは「世界一の会社になる」と言い切っておりますので、当然ながら世界を変えていくような人材を必要としているのです。

自ら手を挙げた人に機会を提供する

本日は、ソフトバンクの人材育成に関して具体的にどのようなことを行っているのかをご説明いたします。 まず、弊社は根本的な人事ポリシーとして共通の考えを持っています。それは「自ら手を挙げた人に機会を提供する」というものです。会社がレールを用意して、あとはその上を進んでいくだけ…ということはいたしません。私どもはすべての社員に、さまざまなチャンスを提供して、そのチャンスを自らつかんで、成長していくような人材を求めています。 それを踏まえて、人材育成に関しては、「ソフトバンクイノベンチャー」、「ソフトバンクユニバーシティ」、「ソフトバンクアカデミア」という3つの施策を進めております。

「ソフトバンクイノベンチャー」

「ソフトバンクイノベンチャー」とはイノベーションとベンチャーを掛け合わせた造語で、社員の提案から新たな事業を立ち上げる新規事業提案制度のようなものです。弊社はこれまではどちらかというとM&Aやジョイントベンチャーを中心に成長してきましたが、一方で社内からも新しい事業をどんどん生み出していきたいという思いから、この制度を立ち上げました。

「誰でも提案可」、「提案テーマは自由」、「自ら事業推進に参画」という3つのルールを設け、特に「自ら事業推進に参画」に関しては、アイデアコンテストに終わらせたくないという思いもあり、アイデアが具現化したら、予算をつけて、実際にその人が事業の推進責任者となって進めることができます。これまで4回開催していますが、応募件数は毎回1000件を突破し、多くの社員に参加いただいている状況です。すでに6件は事業化もしております。

去年「ハートコミックス」という漫画アプリを立ち上げ好評をいただいておりますが、これも「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれた事業です。また、新たな取り組みとしては、ソフトバンクの関連会社である米携帯電話会社・スプリントと連携を強化したり、学生の参加やStartup Weekend Tokyoとのコラボなど外部との繋がりも強化しております。

レポートはまだ続きます。気になる内容の続きはダウンロードしてお楽しみください。

提供:profuture株式会社

源田 泰之 氏

(現)ソフトバンク株式会社
人事本部 人材開発部 部長
(現)ソフトバンクグループ株式会社
人事部 アカデミア推進グループ リーダー
SBイノベンチャー株式会社 管理部 部長
源田 泰之 氏

1998年入社。営業を経験後、08年より現職。グループ社員向けのソフトバンクユニバーシティ及び後継者育成機関であるソフトバンクアカデミアの事務局責任者。ソフトバンクアカデミアは、300年続く企業の後継者を輩出し続ける仕組みを構築することを目的に設立。ソフトバンクユニバーシティでは、経営理念の実現に向けた社員への研修を企画。特に近年では、グローバル・経営人材にフォーカスし取り組みを強化している。ソフトバンクグループ株式会社・人事部アカデミア推進グループ、SBイノベンチャー・管理部部長、ソフトバンクの人材開発部長を務める。

源田 泰之 氏

モデレーター
中央大学大学院 戦略経営研究科(ビジネススクール)客員教授
楠田 祐 氏

中央大学大学院戦略経営研究科 客員教授 戦略的人材マネジメント研究所 代表 東証一部エレクトロニクス関連企業3社の社員を経験した後にベンチャー企業社長を 10年経験。2009年より年間500社の人事部門を6年連続訪問。人事部門の役割と 人事の人たちのキャリアについて研究。多数の企業で顧問及び 日本テレビNEWS ZERO コメンテーター、特定非営利活動法人 女性と仕事研究所 理事なども 担う。