6月5日 (木) 17:30 - 18:30(提供:コーナーストーンオンデマンドジャパン株式会社)

人事・教育ビッグデータ分析で何が分かるか

企業を成長させる人事領域でのICT活用事例研究

岩本 隆氏氏

人事・教育分野にICTのテクノロジーを導入する動きがアメリカを中心に世界的に進展しており、日本にもようやくその波がやってこようとしています。慶應義塾大学ビジネス・スクール(KBS)では、2013年夏ごろより、統計学研究室と連携して、人事・教育分野のビッグデータ分析の研究を実施。そこで今回は、KBS特任教授・岩本隆氏に、人事・教育ビッグデータ分析の概要や研究成果をお話していただきました。

提供社よりごあいさつ
コーナーストーンオンデマンドジャパン株式会社
私どもコーナーストーンのタレントマネジメントシステムは、191カ国・1700社のお客様にご活用いただいております。業界も医療、テクノロジー、小売り、金融、サービス、製造、貿易、エネルギー…など多岐にわたり、こうした多様なニーズに対応できる実行力こそが当社の強みの一つです。コーナーストーンのシステムは、『学習管理』『企業内SNS』『パフォーマンス管理』『後継者管理』の4つの機能を保有。社員の成長を支援する機能と、企業として必要な管理機能を併せ持つことで、企業の目標・業績の向上をサポートします。
当社は、その「実行力」と「ビジョン」という二つの評価軸のもと、IT分野のリサーチ会社・ガートナー社から、世界の3大タレントマネジメント企業の一つに選ばれました。今後もタレントマネジメントにおける世界的なリーダー企業として強い使命感を持ちつつ、お客様の成功を第一に考え、様々な企業文化や地域にあわせたテーラーメードのソリューションをご提供していきます。
そうした中、今回の講演のテーマである「ビッグデータ」の活用の広がりは、タレントマネジメントシステムの一層の普及を後押しするものです。タレントマネジメントの中核的な機能は、人材の「見える化」。そのためには個々の社員の人材データベースを構築し、共有する必要があります。社員と組織の成長に必要な情報共有・活用を効果的に行うことが、組織の継続的な成長に繋がるのです。
KBSの人事・教育ビッグデータ分析研究
慶応義塾大学ビジネス・スクール(KBS)では、民間企業からの受託研究を活発化しており、さまざまな企業から委託を受け、民間企業の経営に役立つ最先端の経営学の研究を実施しています。そんな中、「人事・教育分野でのICT活用」と「クラウド&ビッグデータ分析」という二つの潮流に着目し、これら2つを融合させた「人事・教育分野でのビッグデータ分析」による経営学の研究を開始しました。
KBSにある統計学研究室と連携し、人事・教育データを統計学に基づいてビッグデータ分析し、経営的に意味のある結果を導く。つまり「人事教育」「統計学」「経営学」の融合領域の研究を行っているところに特徴があります。
ビッグデータとは何か
ビッグデータの定義というのは諸説ありますが、ここでは総務省の定義をもとにご説明いたします。まずその量的側面については、典型的なデータベースソフトウェアが把握し、蓄積し、運用し、分析できる能力を超えたサイズのデータを指します。
質的側面で見ますと、深さ=「高解像」、変化量=「高頻度」、広さ=「多様性」と言うことができます。「高解像」というのは、事象を細かい要素に分解しても分析可能なデータ的粒度のことで、主にマーケティングや生産管理などに応用。「高頻度」というのは、時間的な変化スピードと取得頻度の早さのことで、ファイナンスやITなどの分野で応用されています。「多様性」というのは、データの種類の幅広さのことで、応用分野としては人事の運用がここに当てはまるでしょう。
●ビッグデータは扱うデータのサイズに依らない
●人事・教育分野においては、多様性によるビッグデータに該当することが多い
人事・教育分野におけるビッグデータ分析の困難性
このように様々な応用分野でビッグデータ分析がなされていますが、人事・教育分野におけるビッグデータ分析が最も難しいとも言われています。
高解像…ヒトを扱うため、分類を細分化してしまう傾向にある。
高頻度…メールや電話、勤怠管理など日々流れていくデータを扱う。
多様性…多種のデータベースが対象(現状ではデータベース同士のリンクがされていない)。非構造化データの割合が、他分野に比べて大きい
レポートはまだ続きます。気になる内容の続きはダウンロードしてお楽しみください。

  • ビジネスに応用できる体系化を目指す
  • 人事・教育面での経営課題例
  • 教育・人事ビッグデータ分析のフレームワーク
  • KBSで取り組んでいる研究例
  • 研究成果例【1】:データマイニングによる企業満足度調査結果分析
  • 研究成果例【2】:360度評価結果のテキスト分析
  • 研究成果例【3】:ウェブクローリングによるテキスト分析

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提供:コーナーストーンオンデマンドジャパン株式会社

講師紹介

  • 岩本 隆氏

    慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 特任教授(株式会社ドリームインキュベータ 特別顧問)
    岩本 隆氏

    東京大学工学部金属工学科卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)工学部材料学科Ph.D.。 日本モトローラ株式会社、日本ルーセント・テクノロジー株式会社、ノキア・ジャパン株式会社、株式会社ドリームインキュベータ(DI)を経て、2012年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)特任教授。