業績向上の貴重な戦力“外国人ワーカー”

めざましい勢いで増大し続けるインバウンド市場。政府による訪日外客数の目標は、2020年の東京オリンピックイヤーには4,000万人、消費総額8兆円と、当初予定から倍増。将来にわたって内需縮小の折、企業の売上伸長にはインバウンドが見過ごせない。一方、急速な労働力減少の中で貴重な働き手として注目される“外国人ワーカー”は、インバウンド獲得戦略においても魅力的な存在だ。HRソリューションズでは、単なる人手不足解消策としてだけでなく、高い生産性と未知数の可能性を内包する外国人ワーカーの戦略的採用を提案している。いかに外国人スタッフを採用・活用し、業績向上へ繋げるか。「天丼てんや」と「セブン-イレブン」の事例と併せて、外国人採用の外部環境や採用メソッドを紹介する。

急がれるインバウンド対策

 2015年度の訪日外客数は、前年度比46%アップの約2,136万人だった。2,000万人というと当初の政府計画上では2020年の目標値であったが、5年も早い到達となった。また、その消費総額も過去最高を記録し続けている。2015年第2四半期だけで1兆円を超え、通年では前年比71.5%アップの3兆5千億円。政府はこうした情勢を受け、2020年時点の訪日外客数の目標を4,000万人、消費総額目標を8兆円へと大幅に引き上げた。全世界のゲーム産業が約8兆円といえば、その規模の大きさがお分かり頂けるだろう。内需の縮小が止められない現実を前に、今後確実に伸びるインバウンド市場は重要だ。

採用による効果は未知数 外国人潜在ワーカー

 一方、深刻な労働力人口減少と求人増加により、求人の需給ギャップが年々広がる中、これまで十分に活用されずにきた外国人・シニア・主婦などは「潜在(ポテンシャル)ワーカー」として注目されている。とりわけ外国人は、人手不足を解消してくれる貴重な存在であることはもちろん、それ以上に、業績向上に繋がる価値をもたらしてくれる。国内には200万人以上の在留外国人がいるが、就業しているのはその3割強にすぎない。就労意欲があっても、言語スキルなどを理由に就業を留まっている方も多い。外国人ワーカーのうち留学生については、2015年時点で20万8,379人と、25年前の約6.7倍だ(※)。国内学生の減少を背景に、多くの大学が外国人留学生の受入れを強化している。さらに政府は、2020年までに外国人留学生を30万人にする目標を掲げており、着実に増え続けることは必至だ。
 続いて、外国人を採用する価値について見ていこう。

集客力 在留外国人のネットワークは、概して日本人よりも密接で強固なので、SNSなどの活用も有効だ。また、Webサイトやメニュー類の多言語対応と併せて、外国人スタッフが接客にあたることで、外国人客の満足度と売上を引き上げる効果が期待できる。
多様化する顧客への対応 都市部だけでなく地方でも、小売店や飲食店等で外国人客が目立つようになった。現場は、多様化するニーズに合わせて、商品力もさることながら、接客や提案力といった売る力≠ェ有効だ。母国語で対応してくれるスタッフがいれば外国人客も安心して買物ができる。多様なニーズに添う親身なサービスが、外国人スタッフの魅力だ。
ハイパフォーマー 外国人ワーカーは、元々来日時点で日本に対して高い意識をもっている方が多いので、ハイパフォーマーとして活躍しやすい。
生産性 ある大手企業では、外国人スタッフの生産性を、日本人スタッフの「倍相当」とみている。外国人の活用が進んでいる幾つかの企業において、その活躍ぶりには定評がある。
アフターセールス 今後伸びが予想されているのは、外国人客に対するアウトバウンド(越境)ECだ(図上)。日本での消費行動で高い満足を得た外国人客は、帰国後もECを通じて購買ニーズを向けてくれる可能性が高い。
 このように外国人ワーカーは、単なる補充人材とするには余りあるメリットや価値を含んでいる。活用することで業績面への好影響が大いに見込めるだろう。

【事例@】現場主導で外国人スタッフを育てダイバーシティを促進

株式会社テン コーポレーション

 「天丼てんや」を運営する株式会社テン コーポレーションの外国人スタッフ採用事例をご紹介しよう。現在、全国の「てんや」の店舗で働くアルバイトスタッフは約3,300人。そのうち外国人スタッフは270人以上いる。「てんや」で外国人の雇用数が増える契機となったのは、上野店による取り組みだった。
 上野店では、一年半かけて外国人スタッフの雇用を増やし、彼らを丁寧に教育。結果、高いパフォーマンスと成果をあげた。そこで小野店長は2015年1月、全国の店長が集まる会議の場で「外国人スタッフの雇用と教育」についての成功事例を共有。その場で、実際に上野店で働いている韓国人と中国人のスタッフにスピーチをしてもらった。それを聞いた他の店長たちは、心を動かされたと同時に、目から鱗が落ちる思いだったという。確実に、外国人採用に対する潮目が変わった瞬間だった。

【事例A】求人情報の多言語化と外国人のための教育ツールを作成

株式会社セブン-イレブン・ジャパン

 セブン-イレブンで働く外国人の数は、年々増え続けている。2009年には6,759人だった外国人スタッフの数は、2015年には17,736人と、約3倍に増加。その数を国別に見てみると、在籍する外国人スタッフのうち54%が中国人で、さらにベトナム人(16%)、ネパール人(14%)と続く。一方、新規加盟店オーナーの国籍も、中国人を中心に増えており、2014年度に、オーナーになられた方の外国人比率は3.5%にも達した。今やセブン-イレブンにおいて外国人スタッフの存在は、欠かせないものとなっているのだ。
 外国人を積極的に採用している背景には、インバウンドの顧客を呼び込む狙いもある。そこで一つ事例を紹介しよう。セブン-イレブンでは現在、免税対応店舗を拡大させているが(全国に1,082店)、大阪市内のA店では、免税許可を取る前から、外国人のお客様を迎えるにはコミュニケーションが大事だと考え、英語に対応できるフィリピン人を3名、中国語に対応できる中国人を3名採用した。

このあともレポートは続きます。

  • 外国人を採用するポイントと長期定着の工夫
  • 働くことの喜びや達成感は人々の心を豊かにする

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INTERVIEW

採用・雇用支援システムを提供するHRソリューションズでは、自社でも外国人を採用して社内のグローバル化を推進している。事業充実部 事業推進チームでシステム開発に携わる優秀なベトナム人社員3名に、日本で働く意義や今後のビジョンなどを伺った。

ファン・タィン・ナムさんPham Thanh Nam
(FPT大学2012年卒、2013 年6 月入社)

 私は子供の頃から日本の漫画や文化が好きで、大学に入っても当たり前のように日本語を勉強しました。当時、先生から「新しい言語を学ぶと新しい人生が拡がる」と言われましたが、本当にそうだなと実感しています。日本は天然資源が無いにも関わらず、ここまで大きく発展して本当に凄いです。今の目標は、日本語能力試験N1を取得して、ベトナムに戻ってプロジェクト管理をすることです。日本で、技術はもちろん、その考え方や価値観、働き方も学んで、そして日本語でうまくコミュニケーションできるようになりたい。日本人は働き者で、いつも目標達成のため前向きに精一杯に努力している。大変な事があっても、諦めずに頑張っている。日本で学んだそうした大事なことを、ベトナムの若いエンジニア達に伝えていきたいです。

ファン・タィン・ナムさん(上段左)、ゴー・スアン・ダイさん(上段右)、マイ・ヴァン・トゥンさん(下段)

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COMPANY PROFILE

商号 HRソリューションズ株式会社
代表者 代表取締役 武井 繁
所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋3-10-5 オンワードパークビルディング10F
資本金 1億2,924万円
事業内容 業務支援システム「ハイソル」「リクオプ」「リクログ」の企画・開発・販売/ 人材採用領域における主な業務 (WEBサイト企画制作/WEBマーケティング全般/コンサルティング/トレーニング)/「スポビズ.net」企画・運営
URL
特設サイト HRソリューションズ株式会社
お問い合わせ 事業企画室 TEL:03-3548-8906 E-mail:info@hr-s.co.jp 
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