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10年先を切り拓く「経営人材」養成法 02.発想のおきどころ

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2016年08月18日

こんにちは。

前回は、「経営人材」のイメージ合わせをしました。今回は、もう少し掘り下げて考えます。

*「経営人材」とは、ひとことでいうと、「経営感覚を兼ね備えた人財」のこと。特に、昨今の世の中の動きを考えると、「10年後の市場と自社の姿を描き、自分の想いを持って組織にイノベーションを起こすことができる人財」のこと

 

◆発想の拡がりが大事

 

「10年後の市場と自社の姿を描きましょう。」と言われて、すぐに描ける人もいれば、そうでない人もいます。

数年前、ジェックでは、ジェックのリーダー(課長層)を対象に、「現状にとらわれない未来の姿を描き、社内にイノベーションを起こす」という社長主催のワークショップをしたことがあります。

当時は「経営人材」という言葉はまだ無かったのですが、まさに「経営人材」養成の取り組みでした。

リーダーになりたての私もそこに参加していました。

まず、実現したい未来像をそれぞれ出し合いました。

自分の志をベースにした魅力的なアイデアを持って来た人もいれば、現状の部署の枠からはみ出すことができないアイデアにとどまった人もいました。

どちらかといえば、後者の方が多かったのではないかと記憶しています。

この発想の拡がりの違いは一体なんでしょう。

 

◆「長期・大局・根本・高志」の発想

 

つまるところ、以下の四つの発想のおきどころが違ったのだろうと思います。

長期・大局・根本・高志の発想

長期:目の前のことだけではなく、5年後・10年後・30年後と、世の中の事象を捉えることができているか

大局:自分や自部門のことだけではなく、組織全体、市場全体、世の中全体を見ることができているか

根本:今起こっていることの、本質的な原因を把握しているか

高志:世の中をこうしたい、こういうふうに貢献したいという想いがあるか(自分の志だけでなく、企業の理念・ビジョンにも共鳴していること)

 

多くのビジネスパーソンは、求められる成果を出そうと、毎日、必死で考え、動いています。

このようにして、目の前のお客様の要望に応え、かつ、企業の「今日の飯」をつくることは、とても大事なことです。

そして、もう一つ大事なことは「明日の飯」もつくることです。

そのためには、この「長期・大局・根本・高志」の発想が大切なのです。

 

ジェック/マーケティングチーム 小倉 

 

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