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結果を残す営業パーソンは、使っている言葉が違う

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2016年06月30日

営業力とは、「言葉を選ぶ力」なのかも知れない

結果を残す営業パーソンは、使っている言葉が違う

営業力がある人というのは、どのようなことに長けているのでしょうか。

多くの優秀な営業パーソンと話をしていると、そもそも普段から使っている言葉が違うのではないかと思うことがあります。

ざっくり分類してしまいますと、「マイナスの言葉」を使っているか、「プラスの言葉」を使っているか、ということです。

営業というのはどうしても「断られる」ことが多い仕事です。
100人に売ろうとしても100人が買ってくれるわけではありませんから当然のことなのです。

お客様から断られてしまったり、クロージングまで達することができなかったりした際に、マイナスの言葉で自分を責めてしまう営業パーソンをよく見かけます。

「私は本当にダメな営業だ」
「売るのはどうせ無理なんだ」
「営業には向いていないのではないか」

こんなマイナスの言葉ばかり口にしていても、何もいいことはありません。

 

営業をした結果、という事実は1つしかない

有名なたとえ話で「コップの水」というのを聞いたことがないでしょうか。

コップに水が入っている状況に対して「もう半分しかない」という人もいれば「まだ半分も残っている」という人もいるという話です。

この話が示唆する通り、結局のところ「事実は一つ」だということです。

出来なかったところばかりにフォーカスして落ち込むのも自分ですし、それを「うまくできた部分もある」とか「伸びしろがあるじゃないか」と捉えるのも自分。

捉え方の違いだけなのです。

だとすると、常にポジティブに捉えてそういった言葉を口にしているほうが、毎日が充実しますし、周囲も協力してくれて自ずと結果もついてくるのではないでしょうか。

 

プラスの言葉に変換すると営業パーソンとして長生きもできる?

プラスの言葉に変換すると、営業パーソンとして長生きもできる?

皆さんは普段、「忙しい」という言葉を口にしていますでしょうか。

「いやぁ、忙しいです」などと挨拶交じりに使われることも多いですが、「忙しい」とは漢字にすると「心を亡くす」と書きますので、私は少しマイナスの印象を受けてしまいます。

先ほどの「捉え方」の話に当てはめて考えますと、「忙しい」ではなく「充実している」と答えるほうが、受け手の印象も明るくなるのではないでしょうか。

他にも、例として次のような捉え方ができると思います。

「大変な仕事だ」ではなく、「やりがいのある仕事だ」。
「なんだかつまらない」ではなく、「なんだか面白くなりそうだ」。
「失敗をしてしまった」ではなく、「いい経験をさせてもらった」。

営業研修を受ける時も同様です。「疲れるなあ」とか「本当に役に立つのだろうか」というスタンスで受講していても、なかなか吸収できず自分のためにはなりません。

しっかりと自分のものにしている営業パーソンは、「せっかくの機会だから何でも吸収してやろう」とか「自分に足りないことが補える良い機会だ」と前向きな姿勢でその場に臨んでいるように見受けられます。

仕事についての行動だけでなく、自分の年齢の捉え方なども同じことが言えないでしょうか。
先ほどの「コップの水」と同様で、例えば50歳になって「もう50歳だ」と言うのではなく「まだ50歳だ」と言っている人のほうが、実年齢より若々しいように思います。

実際、著名な科学雑誌『Science』において2011年2月に「Happy People Live Longer」(幸せな人は長生きする)と題した記事が発表されていました。

この記事は、幸福度と寿命に関連する複数の研究事例を総合的に分析したもので、

  「いつもポジティブでいることが、健康で長生きするための秘訣」

と結論付けられていのだそうです。

ぜひ、日々の仕事のなかで起きる様々なことをポジティブに捉えていきましょう。

そして、営業活動で成果を出しながら、健康で長生きしようじゃありませんか。

 

◇株式会社アルヴァスデザインのホームページはこちら◇

http://alvas-design.co.jp/

 

※この記事は『アルヴァスデザインHP メンバーズ・コラム』に掲載された内容を転載しています。

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